読了した小川糸さんの『ツバキ文具店』
鎌倉にある代書屋さんのお話。
いろんな手紙の代書の依頼を通して
主人公の鳩子が自分と向き合い
代書屋としての運命と向き合い
仲違いしたまま亡くなってしまった祖母と
向き合っていく。
登場人物みんながチャーミングで
私もこんなご近所さんに囲まれて
生活したいと思うほど。
鎌倉に行ってみたい!と思わせる
街の描き方も素敵。
前に『食堂かたつむり』の記事でも書いたけど
小川糸さんの言葉の選び方
描写の仕方がすごく好きで
この作品にもハッとさせられる言葉がいっぱい!
『文字のひとつひとつから、愛情という果汁がほとばしっている』
『まるで、神様の指にそっと頬っぺたを撫でられたような気分』
『ひんやりとした砂の感触に抱きしめられた』
こんな素敵で絶妙なフレーズ
素人には思いつかない!(当たり前だけど)
って思わせる言葉がいくつも出てきて
それがまた楽しい♥
今回は文具店、代書屋のお話なので
ペンや紙など道具に関する知識や手紙の書き方のルールなど
初めて知ることが多くてそれも刺激的!
知らない世界を見るって楽しい。
この本の続編『キラキラ共和国』もぜひ読みたい!
お気に入りの本がまた1冊増えて嬉しい♥
コメント