真のルーツ

ひとりごと

前にやっていたブログにある

自分にとって大切にしたいな~と思う記事を

いくつかこのブログにも残したくて。

2016年9月に書いていたブログ『真のルーツ』

今さっき宇多田ヒカルさんの

NHK SONGSを観てて鳥肌が立った。

感じていたことが同じだったから。

子供が産まれて感じたこと

それは自分の【真のルーツ】

妊娠、出産を経て今の育児

全てを通して

昔の自分を見ている感覚に何度も出くわした。

『生まれてきた』ことをはじめて体感したかもしれない。

【妊娠】

計り知れないくらい繊細で奇跡的な事象の連続に

果たして本当に自分の体の中に

もう一人の生命が宿り、育っているのだろうかと

不思議に不思議に思うほど神秘的な感覚だった。

ミリ単位の姿から始まったかと思うと

気付けば力強く存在をアピールしてくるまでに逞しく育つ

我が子がとてつもなく愛おしくて

今まで感じたことのない種類の愛情をもった。

【出産】

味わったことのない痛み、不安、我慢、葛藤、苦しみを経て

この世で対面した時、安堵の気持ちでいっぱいだった。

新たな生命を産み出すことが大変なことだと

頭では理解していたが

自分の体を通してその本当の意味を知った。

母も子も命懸け。言葉通り、命懸け。

【育児】

大変なことがほとんど

でも笑顔に、成長に癒され救われ

幸せな感情が苦労を軽く上回る。

日々目まぐるしく成長する姿に驚かされ

存在するだけで周りをあっという間に笑顔にする

子供が持つ独特のパワーに圧倒される。

奇跡的な一歩を繰り返して繰り返して

苦しい命懸けの道をくぐり抜け

自分もこの世に産まれてきたはずだが

その鮮明な記憶は残念ながらない。

人生で1番著しい成長を遂げた時期の記憶。

自分の基盤となる感性、世界観を形成した時期の記憶。

それもない。

そんな覚えていない記憶を

娘に見せてもらってる気がしてならなかった。

たくさん困らせ、時には泣かせ

頭を抱えさせ、投げ出したい時も正直あっただろうけど

同じだけ、いやそれ以上に

たくさんの感動と幸せ、自信や生き甲斐を

与えてきたんだと思うと嬉しくなった。

いま娘が私たち親をはじめ

祖父母、叔母、曾祖父母

親戚や友達

多くの人に愛され可愛がってもらってるように

自分もたくさんの愛情を受けて育ってきた。

きっと今の私みたいな表情をして

愛おしそうに眺めてくれた。

本当は1番覚えておきたかった記憶を

やっと思い出せたような幸せな感覚。

母親になれたからこそ知った自分の真のルーツ。

改めてこの人生でよかったと思えたし

今の自分の感性、世界観を形成してきた

景色、経験をくれた両親、育ててくれた人たちに感謝。

母親になって得た大きな大きな幸せ。

自分の原点に出会えました。

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