インスタで見つけて気になってた
森沢明夫さんの『夏美のホタル』
手元の本棚にお迎えしようと決めたぐらい
最近の中で1番心が温まって浄化された!
写真家志望の大学生、慎吾と
幼稚園の先生の夏美のカップルが
出掛けた先の山里で偶然見つけたお店
『たけ屋』で出会ったヤスばあちゃん、地蔵さん親子。
この出会いがたくさんの奇跡を起こしていく。
自然の描写がすごく上手くて
田舎で育った私にはそれが心地良くて
四季を感じながら深呼吸した気分。
ヤスばあちゃん、地蔵さんの穏やかな人柄
そして物語のスパイスのような人物
仏師の雲月さんもまた味のあるキャラクターで
読み進める度に愛おしくなる。
ぐんぐん惹き込まれるストーリー展開に
後半はドキドキしっぱなしでした!
『人間ってのは、何かと何かを比べたときに、
いつも錯覚を起こすんだって。だから、
自分と他人をあまり比べない方がいいって』
『人はきっと、その人生におけるすべての分岐点において、
少しでも良さそうな選択肢を選び続けていくしかないのだ。
そして、それだけが、唯一の誠実な生き方なのではないだろうか』
あとがきの森沢さんの言葉
『人生は、ひたすら出会いと別れの連続です。
どうせなら、別れがとことん淋しくなるように、
出会った人とは親しく付き合っていきたいですし、
そのためにも、いつか必ず訪れる別れのときを想いながら、
自分の目の前に現れてくれた人との「一瞬のいま」を
慈しみたいと思います』
この本を読んだあとでこのメッセージ
ズドーンと響きます。
人と人との結びつき、出会いは
人生をより豊かにしてくれる。
まだ29年しか生きてませんが人生を変える出会いが
私にもたくさんありました。
いつまでも大切にしたい思い出、絆を
変わらず守っていきたいなと思いました。
親子の愛、恋人の愛、恩人への愛
いろんな人間愛がこの作品には詰まっています。
心が洗われ、大切な人に会いに行きたくなります。
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