サーカスの夜に

本・映画の記録

大好きな小川糸さんの

『サーカスの夜に』読了!

身長が伸びない病気の13歳の少年が

1人でサーカス団に辿り着き

そこで出会う人たちに見守られ助けられ

自分の居場所を見つけ

たくましく生きていくお話。

たくさん出てくる登場人物のそれぞれに

はっきり背景があって個性があって

愛おしく思える。

『食べ物は、争いの元になる。

みんな、腹を空かせるから、腹立たしくなるんだ。

ハングリーとアングリーは、根っこで繋がってる。

すべての戦争も、もとをただせば空腹が原因さ。

でも逆にいえば、腹さえ満たされていれば、

いざこざは起きない。おなかがいっぱいだったら

人はそれだけで幸せになれる。

だから俺は毎日、厨房で腕をふるうってわけさ。

このレインボーサーカスの、平和のためにな』

『仕事は、あくまでも仕事なんだ。

誰かに仕えてこそ、成り立つものだよ。

自分も相手もどっちも楽しい仕事なんて、

そうそうありゃしない。

仕事っていうのは、たいてい苦しくてつまらないものさ。

その中から、小さな喜びややりがいを

見出すことに意味がある』

『運命と和解する』

『結局、いくら願っても否定しても

じたばたしても、事実は事実として変わらない。

自分の意思で変えることができるのは、心だけだ』

糸さんの紡ぐ言葉には

ずっと心に留めておきたい

大事なメッセージが詰まっている♥

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